ソウル光化門(クァンファムン)広場で、政府に対し、授業料を半額にするよう求める大学生の集会が開かれました。
韓国大学生連合は1日、ソウル光化門広場で集会を開き、政府に対し、授業料を半額にする「半額授業料政策」を直ちに実施するよう求めました。
「半額授業料政策」は、李明博(イ・ミョンバク)大統領が2007年の大統領選挙の際に公約として掲げたもので、韓国の大学授業料が過度に高いことから、授業料を半額にするというものです。
韓国の大学授業料の平均は、私立大学が年間およそ750万ウォン、国公立大学が450万ウォンときわめて高く、授業料の引き上げ率も平均物価上昇率の3倍に上っています。
こうした高い授業料は学生や親にとって大きな負担となっており、授業料を払うために学資金の融資を受けながら返済できず、いわゆる融資不適格者になる大学生が急激に増えています。
融資不適格者の大学生は2006年は670人でしたが去年は2万5000人と、わずか4年で38倍に増えています。
大学生たちは今月11日まで毎日夕方、光化門広場で集会を開き、実質的に授業料の負担を軽減する政策の実施を求めていくとしています。
先月29日に100人あまりが参加して始まった集会は、4日目の1日は500人余りに増えるなど、その規模が急激に拡大しています。