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サイエンス

ナロ号失敗の原因は3つ 来年に3回目の打ち上げ予定

Write: 2011-06-09 15:34:16Update: 2011-06-09 15:42:25

ナロ号失敗の原因は3つ 来年に3回目の打ち上げ予定

韓国初の人工衛星搭載ロケット「ナロ号(KSLV-1)」は、去年の6月、2回目の打ち上げに失敗しましたが、その原因として大きく3つの可能性があることがわかりました。
政府は9日、ナロ号の2回目の打ち上げが失敗した原因に関する調査の状況と今後の計画を発表しました。
それによりますと、韓国航空宇宙研究院とロシアのクルニチェフ社の専門家からなる韓国・ロシア共同調査委員会はナロ号の打ち上げ失敗の原因について、3つの可能性をあげており、これを韓国の民間専門家17人からなる調査委員会が検証する作業を行っているということです。
その3つは、まず▶韓国が製作した2段目のシステムが誤作動を起こしてキックモーターの固体推進剤が燃焼し爆発が起きた可能性がある、次に▶ロシアが製作した酸化剤システムの誤作動で酸化剤が漏れ、この酸化剤が1段目と2段目の連結部で発火した可能性がある、最後に▶1段目の1-2段分離用爆発ボルトの誤作動で、1次衝撃が発生した可能性があるというものです。
しかし、様々な制約があり、民間の専門家による調査委員会はまだ明確な結論を出せずにいるということです。
そのため、政府は、ロシア連邦宇宙局と韓国教育科学技術部で共同調査団を新たに立ち上げ、早期の原因究明に取り組む方針です。
調査団は、韓国とロシアのそれぞれ15人前後の専門家で構成され、来月1回目の会議を開く予定です。
教育科学技術部は、前回の打ち上げの失敗の原因を究明し、明らかになった原因をすべて改善したうえで3回目の打ち上げを行うとしており、このほかに科学技術衛星3号とアリラン3号の打ち上げが来年予定されていることから、ナロ号の打ち上げは来年下半期になる可能性が高いと見られます。

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