ワクチンもなく治療もままならないC型肝炎に感染した患者が韓国では、この8年間で3倍に増えました。
大韓肝臓学会が20日、発表したところによりますと、保健福祉部の疾病管理本部が標本調査を行った結果、C型肝炎に感染した患者は、2002年はおよそ1900人でしたが、2005年は2843人、2010年は5630人と、この8年間でおよそ3倍近く増えました。また今年に入って4月末までの4カ月間に、すでに1124人のC型肝炎患者が新たに確認されています。
大韓肝臓学会は、韓国のC型肝炎患者の有病率は全国民の1%にあたる60万人にのぼると推定しています。
C型肝炎は、ウイルス感染によって引き起こされる肝臓の炎症で、韓国では、手術、刺青、透析などが感染要因として報告されています。
C型肝炎患者の7割以上は、慢性の肝炎となり、やがて肝硬変や肝臓がんに進行して、肝硬化患者の12%、肝臓がん患者の15%は、慢性のC型肝炎が原因とされています。