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社会

韓進重工業のストライキ 190日ぶりに終了

Write: 2011-06-28 17:11:59Update: 2011-06-28 17:11:59

大規模なリストラが発端となって6か月以上もストライキと職場閉鎖が続き、対立が深まっていた韓進(ハンジン)重工業の労使交渉が27日午後、妥結し、190日間に及ぶストライキが終了しました。
韓進重工業は釜山(プサン)市影島(ヨンド)区に造船所を持つ業界4位の会社ですが、2008年8月以来、この3年間、受注実績が全くなく、去年12月、受注不振を理由にリストラに乗り出し、生産職の3分の1にあたる410人を解雇したのに続き、今年1月には希望退職を申請していない172人に対しても解雇するとともに職場閉鎖しました。
一方、韓進重工業が2008年にフィリピンに建設したスビック造船所には去年だけで23隻を受注するなど3年間の建造量を受注しています。
このため影島造船所の労働組合は、会社側が影島造船所への受注をフィリピン工場へ回していると主張してストライキに入ったもので、職場閉鎖した会社のクレーンで座り込みを続けるなど、この6か月あまりの間、労使の対立が深まっていました。
こうした中、27日行われた労使交渉で、労働組合はストライキを撤回し業務に復帰する。一方、会社側はリストラ対象者のうち希望者に限って希望退職を受け入れ、これまで労使間の刑事告訴や告発などは取り消すことで労使は電撃的に合意し、190日間のストライキは終了しました。
しかし影島造船所での受注がないため、従業員の仕事がないうえ、一部の労働組合員は今回の合意に強く反発していることから、今後も労使葛藤が再燃する可能性は残っています。

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