子どもや青少年を狙った性犯罪者に対し、再犯を防ぐため調整ホルモンによる薬物治療を強制的に実施できる制度が来月末から施行されます。
これは、去年6月30日に国会で成立した「性暴力犯罪者の性衝動薬物治療法」が大統領公布から1年を経て実施されるものです。
裁判所は来月24日から、16歳未満の子どもや青少年を対象に性犯罪を犯した者で、過剰な性行動の症状を見せる性的倒錯症と診断された者に対し、心理治療と平行して薬物治療を受けるように指示する治療命令を言い渡すことができるようになります。
治療命令を言い渡された者は、命令が出された期間中、保護観察のもとで治療を受けなければならず、治療を受けない場合や、治療の効果をなくすために別の薬物を服用したりする場合は、7年以下の懲役または2000万ウォン以下の罰金に処せられます。
政府は、この制度の実施により、犯罪者の性的倒錯症を一定期間改善させることで、再犯の防止につながるものと期待しています。
韓国では居場所を把握するための足輪、電子タグを性犯罪者に着用させたり、インターネットで情報を公開したりする制度がすでに実施されています。
さらに、今月21日からは、性犯罪の前科のある人物の顔写真や名前などの情報と居場所を近隣の未成年者のいる世帯に告示する制度も始まりました。