西海岸の江華(カンファ)島の海兵隊の歩哨所で兵士が銃を乱射して4人が死亡した
事件で、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官は9日、陸海空軍と海兵隊の全軍に対し、部隊での不条理を把握し、その対策を検討して各軍本部に報告するよう指示しました。軍消息筋によりますと、事件が起きた部隊の指揮官は部隊内で起きているいじめなどをすべて把握して来月末までに報告することになっています。
海兵隊司令部は8日、緊急の指揮官会議を開き、隊内でのいじめや殴打などの悪習を根絶するための対策を協議し、海兵隊の伝統という名のもとで広がっている誤った文化を根絶させることを決めました。
海兵隊のいじめについては、すでに今年3月に人権委員会が部隊内での集団いじめなどに対応するよう勧告しており、国防部監査室でこの2年間に病院で治療を受けた海兵隊員を調べた結果940人が殴られた疑いがあると指摘しています。
このため効果的な手立てが講じられるかどうか可能性を疑問視する声が出ています。
一方、この事件で韓国軍の警務当局は8日、銃を乱射した上等兵を手助けしたとされる二等兵を上官殺人と殺人、殺人未遂、軍用物窃盗の容疑で、歩哨所の責任者の中尉を部隊内でのいじめを傍観していたとして、また弾薬庫を担当していた下士官を銃器と弾薬の管理を怠ったとして、それぞれ拘束しました。