ソウルでは26日から28日までの3日間、雨が降り続けましたが、3日間の降水量としては過去最大だったことがわかりました。
気象庁が28日、発表したところによりますと、26日から28日午後7時までのソウルの降水量は536ミリで、1907年の観測開始以来、最も多かったということです。
最も多くの雨が降った27日の場合、ソウルの降水量は301.5ミリで、7月の1日の降水量としては観測開始以来3番目でした。
また、ソウル北の京畿道東豆川市では27日1日の降水量が449.5ミリで、1999年8月1日の377.5ミリを大きく上回り、過去最大の降水量となりました。
中央災害安全対策本部によりますと、今回の豪雨による土砂崩れや浸水などで、29日午前6時まで、59人が死亡し、10人が行方不明になっていることが確認されました、
また、浸水や土砂崩れで5256世帯の1万1193人が家に戻れずにいます。浸水被害を見ますと、住宅1万30棟、工場や商店1097棟、農耕地978ヘクタールが浸水しました。
また、全国の76ヶ所で土砂崩れが発生しました。
一方、今回の豪雨で軍部隊付近に埋設されていた地雷が土砂とともに流れ出たとする懸念が広がっていますが、軍当局は軍部隊付近で流された地雷を捜す作業を始めました。
合同参謀本部が28日、明らかにしたところによりますと、地雷を捜す作業が始まったのは、ソウルと京畿道、江原道の防空部隊や弾薬庫がある地域の付近で、爆発物処理班の140人あまりが作業に加わっているということです。