北韓は、韓国人女性観光客の銃撃事件で3年間中断状態になっている北韓の景勝地、金剛山(クムガンサン)観光地区にある韓国企業の不動産処分の期限を事実上、3週間、延長する措置をとりました。
北韓は韓国に対して、今月29日までに金剛山(クムガンサン)観光地区にある韓国企業の不動産整理案を提出するように求め、連絡がなければ、一方的に財産を整理すると警告していました。
金剛山にある韓国側資産については、北韓が先月、観光事業法を見直し、金剛山で観光事業を行っていた韓国の会社、現代峨山(ヒョンデアサン)との独占事業契約を終了すると一方的に発表していました。
これに対して韓国政府は、29日、財産権を侵害する一方的な措置を直ちに撤回するよう求め、金剛山観光再開に向けた政府当局間協議に応じるよう再度北韓に要請しました。これについて北韓は韓国企業が同席しない協議は受けいれられないとしてこれを拒否するとともに、金剛山地区の韓国企業所有の不動産処分のための実質的な措置に取り掛かるとする通知文を29日、統一部と現代峨山に同時に送ってきました。
それによりますと、▼今後3週間以内に不動産処分の手続きに韓国の企業が立ち会うこと、▼韓国政府の妨害で金剛山訪問が困難な韓国企業は、第三者に交渉を委任するかまたは第三の場所で、財産権の問題を協議できるとしています。
これについて、韓国政府は、北韓が事実上、財産処分の期限を3週間延長したものと受け止め、南北対話で事態打開に取り組む姿勢を示しています。