ソウル市で無償給食を実施するかどうかをめぐって今月24日に住民投票が行われることが決まりました。
ソウル市の住民投票は、はじめての住民請求に答える形で市長が発議して行われるものです。
野党民主党が押したソウル教育庁の教育監や野党が過半数を占めている市議会が全面的な無償給食を求めているのに対し、与党・ハンナラ党の呉世勳(オ・セフン)ソウル市長は財政面からこれに反対しており、その是非をめぐってソウル市の有権者に直接意見を問うことになります。
投票は「無償給食の実施範囲をめぐって」二者択一方式で、今月24日の午前6時から午後8時まで行われます。
有権者は▼所得が低い家庭の児童・生徒を対象に2014年までに段階的に無償給食をするか、または▼すべての児童・生徒を対象とし、小学校は今年度から、中学校は来年から無償給食を実施することにするか、どちらか1つを選択することになります。
住民投票はソウル市の有権者3分の1以上が参加した場合に限って、開票が行われることになっています。
これについて与党・ハンナラ党は、福祉予算の無駄遣いを防ぐとして住民投票を支援する方針です。
一方、ソウル教育庁の郭魯炫(クァク・ノヒョン)教育監は「無償給食は教育の長が判断するもので、市長が投票を発議するのは違法行為だ。投票の効力停止仮処分の申請など法的に対応する」と述べ、住民投票に反対している野党5党や市民団体などは投票拒否運動を始めました。