台風9号が通過した後も、韓国南西部の全羅道地域では北太平洋高気圧のヘリにあたって大気が不安定な状態なり、9日一日だけで、400ミリを超える記録的な雨が降り、土砂崩れなどで10日朝までに1人が死亡、1人が行方不明になりました。
気象庁がまとめた全羅北道の9日の雨量は、チョンウブが420ミリ、コチャン235.5ミリ、イムシル234ミリ、チョンジュ195ミリでした。
全羅北道の災害対策安全本部によりますと、この雨で、チョンウブ市では、9日午後6時40分頃、山のふもとにある農家が土砂に流され、87歳の女性が遺体でみつかり、45歳の息子はけがをしました。
また9日午後3時前には、イムシル郡で運転中のワゴン車が急流に流され、ドライバーの20代の男性が行方不明になりました。
さらに道内の家屋569棟が浸水したほか、農耕地1万3831ヘクタールが水につかる被害が出ています。