ソウル市が児童・生徒を対象にする無償給食をめぐって住民投票を行うことについて、投票実施に反対する野党や市民団体が投票停止を求めて起こした訴訟がソウル行政法院で棄却され、住民投票は予定通り今月24日に行われることが決まりました。
ソウル市の小中高校での無償給食をめぐっては、ソウル教育庁や野党が過半数を占めている市議会は全面的な無償給食を主張しているのに対し、与党・ハンナラ党の呉世勳(オ・セフン)ソウル市長は財政面などからこれに反対し、市民の署名を受けて、今月24日、住民投票を行いその結果によって実施方法が決まることになっています。
これに対し、野党・民主党所属の市議会議員や市民団体は「無償給食は住民投票の結果で決める対象ではない上、住民投票を求めた市民の署名には無効や代理署名が多くて違法だ」として、投票実施を止めるよう求める訴訟を先月19日、行政裁判所に当たるソウル行政法院に起こしていました。
ソウル行政法院は16日、「無償給食と関連した裁判が進められている最中で、住民投票の対象ではないという主張は受け入れることができない」として訴訟を棄却する判決を出しました。
これで無償給食をめぐる住民投票は、予定通りに今月24日行われることが決まりました。
しかし今回の訴訟のほかにも、無償給食をめぐる訴訟はまだ残っており、法廷での攻防は今後も続く見通しです。