韓国で難民の地位を申請する人は今年に入って大幅に増えており、このままですと、年間で最も多くなる見通しです。
難民人権センターが16日まとめた資料によりますと、今年1月から6月末までの6か月間、韓国で難民の地位を申請した人数は386人でした。
これはおととし1年間の申請者324人より多く、去年1年間の申請者423人に近いもので、難民申請の増加傾向が下半期も続きますと、韓国が難民申請を受け付け始めた1994年以来、最も多くなる見通しです。
難民申請者を国別にみますと、パキスタン人、キルギスタン人、アフガニスタン人が多く、テロ組織・タリバンの攻撃や中央アジア地域での紛争と政治的な混乱から逃れて難民を申請する人が多くなっています。
難民人権センターの関係者は「中東地域と北アフリカでの民主化運動が広がっていることから、今後、これらの地域からも難民申請者が増えることが予想される」としています。
韓国で難民の地位を申請した人は1994年から今年6月末までで合わせて3300人あまりで、このうち認定を受けた人は合わせて250人です。