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社会

移動通信用「周波数競売」を実施 韓国初の試み

Write: 2011-08-18 15:46:25Update: 2011-08-18 15:53:02

韓国で初めて周波数オークションが行われています。
周波数オークションとは、電波の帯域を事業者に割り当てる際に、オークション結果にもとづいて事業者を決定する方法です。
放送通信委員会は、これまで通信業界の実情に合わせて周波数を配分してきましたが、その過程で様々な問題を指摘する声があり、より公正にするために、今回初めて周波数オークションを行うことになりました。
これにより、移動通信用周波数のオークションが17日、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市の情報通信技術協会で始まりました。
オークションは落札者が出るまで入札価格を吊り上げていく方式で行われ、オークションにかけられた周波数は800メガヘルツと1.8ギガヘルツ、2.1ギガヘルツです。
このうち、第4世代移動通信のための「黄金の周波数帯」である1.8ギガヘルツの周波数帯をめぐり、SKテレコムとKTがし烈な競争を繰り広げ、結局この日のうちに決着がつかず、オークションは18日に再開されました。
ある業界関係者は、「2社が過度な競争を繰り広げた場合、オークション価格が1兆ウォンまで上がる可能性もある。周波数を確保できても、代価が大き過ぎて収益を上げられない恐れがある」と話しています。
各通信会社は年末から現在使われている第3世代よりデータ転送速度が5~7倍ほど速い第4世代通信サービスを始める予定で、新たな周波数の獲得を目指してきました。
オークションにかけられた3つの周波数帯のうち、2.1ギガヘルツ帯は単独で申し込んだLGユープラスがすでに落札し、第4世代移動通信規格のLTE用として使用するとしており、今回1.8ギガヘルツの落札に失敗した通信会社は、残っている800メガヘルツを使うことになります。
放送通信委員会は業界3位のLGユープラスにバランスの面から配慮し、1位のSKテレコムと2位のKTの2社は2.1ギガヘルツの周波数帯を申し込めないようにしていました。
今回の周波数割り当てをめぐっては、第4世代移動通信時代に向けて帯域幅を拡大しようという各通信会社の企業戦略がからみ、し烈な競合となっています。

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