日本でもお馴染みのアイドルグループ「BIGBANG(ビッグバン)」のメンバー、テソンさんが、ことし5月にソウル市内で乗用車を運転中に、路上に倒れていたオートバイの運転士をひいて死亡させたなどとして道路交通法違反の容疑で警察の取り調べを受けていた事件で、ソウル南部地方検察庁は29日、テソンさんに対して「嫌疑が不十分だ」とする見解を示し、不起訴処分にしました。
検察は、死亡した男性の遺体剖検結果と、監視カメラを土台に補強捜査を行った結果、テソンさんの車にひかれたことが死亡の原因とみる証拠は見つからなかったとして、不起訴処分にしたものです。検察はまた、テソンさんが運転中に前方注視義務を疎かにし、路上に倒れていた男性をひいたことは事実だが、男性の死亡と直接関連付けることは困難だと付け加えました。
テソンさんは、ことし5月31日未明に、乗用車でソウルの揚花(ヤンファ)大橋付近を制限速度より20キロオーバーした時速80キロで走行中に、路上に止まっていたオートバイとタクシーに相次いで追突し、倒れていたオートバイの運転士をひいたなどとして道路交通法違反で立件されていました。