「辛ラーメン」で知られる食品メーカーの農心は、4月に売り出した新製品「辛ラーメンブラック」の生産を、販売開始わずか4カ月あまりで中止することを決めました。
農心の関係者によりますと、販売当初は消費者から熱烈な人気を集めた「辛ラーメンブラック」は、「このところ売り上げが伸び悩み、販売すればするほど損失が出る構造になっている」として、今月末限りで生産を中止する方針を明らかにしました。これについて、業界関係者らは、「公正取引委員会が6月末に、理想的な栄養バランスと銘打った辛ラーメンブラックについて、虚偽・誇張表示をした「表示広告法違反」容疑を適用して是正命令を出すとともに課徴金1億5千500万ウォンを科したことが、辛ラーメンブラックの売り上げ低迷の直接の原因ではないかとみています。
公正取引委員会による制裁以後、消費者の間で「辛ラーメンブラック」の価格が過度に高いとする認識が広がり、売り上げが急激に減ったということです。
「辛ラーメンブラック」は一袋1600ウォンという高い値段にも関わらず発売直後から1か月の売り上げが90億ウォンを上回るなど爆発的な人気を集めていました。