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社会

BSEの報道番組訴訟 大法院が無罪判決

Write: 2011-09-03 14:56:49Update: 2011-09-03 16:47:24

BSEの報道番組訴訟 大法院が無罪判決

韓国の最高裁判所である大法院は、2日、2008年に、アメリカ産牛肉についてBSE=牛海綿状脳症の危険性を指摘する番組を放送する際、事実を曲げて伝え、政府当局者の名誉を毀損したとして起訴されていた、テレビ局のプロデューサーら5人に対して、無罪判決を確定しました。
この訴訟は、2008年に、MBCテレビの時事番組「PD手帳」が、アメリカ産牛肉にBSE=牛海綿状脳症の危険があるとする内容を放送し、その後、いわゆる「キャンドル集会」がソウルで2カ月以上続くなど、アメリカ産牛肉の輸入再開に抗議する動きが広がり、これに対して、政府は番組内容は事実をわい曲したものだとして、担当のプロデューサー5人を告訴したものです。
しかし裁判所は、一審二審ともに報道内容の一部に事実のわい曲があったことは認めるが、当時の農林水産部長官など、政府当局者の名誉を毀損するようなものではなかったとして、無罪を宣告していました。
そして日本の最高裁にあたる大法院で、2日、原審を支持する無罪判決が下され、この訴訟はおよそ3年4か月ぶりに終止符を打つことになりました。
今回の最終判決について、大法院は、「国民の食べ物に関する公共的かつ社会的な意味を持つ懸案については、マスコミの報道に対する規制を緩和すべきで、マスコミ従事者への刑事処罰には慎重を期すべきだ」と説明しています。
また大法院は、政府がMBCに対し、BSEについての報道の訂正・反論の放送を要求する訴訟については、原告一部勝訴の原審を覆して、原審に差し戻しました。

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