釜山(プサン)を出港して済州(チェジュ)島に向かっていた旅客船で火災が発生しましたが、乗客乗員の落ち着いた対応で全員、救助されました。
海洋警察などによりますと、6日午前1時20分頃、全羅南道(チョンラナムド)麗水(ヨス)市の白島付近の海上で、釜山を出港し済州に向かっていた旅客船「雪峰(ソルボン)号」(4000トン級)で火災が発生しました。
火災発生の連絡を受けた海洋警察と海軍は、警備艦など23隻を現場海域に急派し、火災発生から2時間後の午前3時20分頃、乗客128人全員を救助しました。
現場海域は波が1メートルと高くなく、風も強くなかったため、救助作業は順調に行われ、一部の乗客がかすり傷を負ったものの、火災や煙によるけが人はありませんでした。
火災が発生すると、乗客は直ちに救命胴衣を身につけ、火災が起きていない船首の部分に避難して救助を待っていたということです。
海洋警察の関係者は「未明に海上の船で火災が発生したものの、乗組員と乗客が落ち着いて対応したため、迅速に救助活動が行われ、人命被害を防ぐことができた」と述べました。
乗客は午前6時頃、麗水港に到着し、海洋警察は旅客船の鎮火作業が終わり次第、火災の原因を詳しく調べることにしています。