南北とロシアとをつなぐガス管敷設事業は、政治的・経済的に金剛山(クムガンサン)観光事業とは比べ物にならないほどリスクが大きいとする見解が出されました。
アメリカアジア財団韓米政策研究所長のスコット・シュナイダー氏は、現地時間で6日、アメリカ外交協会のホームページに文書を掲載し、「先月行われた北韓の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長とロシアのメドベージェフ大統領との首脳会談でこの問題が再び浮上し関心を集めているが、ガス管敷設事業を望むロシアと韓国の了解がなければ首脳会談の議題にはなれなかったずだ」と、述べました。
そのうえで、スコット・シュナイダー氏は、韓国政府の政策の矛盾を指摘しました。2008年7月の金剛山観光客銃撃事件に対する謝罪を北韓が頑なに拒否し、さらには金剛山観光地区にある韓国資産の没収と、韓国を排除したまま北韓が独自に金剛山観光事業を進めている状況で、韓国政府があえて北韓との間でガス管敷設事業を進めることは「極めて矛盾している」と指摘しました。
スコット・シュナイダー氏は、「ガス管敷設事業は現代建設最高経営者出身の李明博大統領個人にとっては非常に魅力的な事業に違いない。しかし、この事業がはらんでいる政治的危険性と経済的な損失の可能性は、金剛山観光事業とは比べ物にならないほどリスクが大きい」と強調しました。