今年1月にアラビア海の入口で起きた韓国のケミカルタンカー乗っ取り事件で、韓国人船長に銃を乱射し海上強盗殺人未遂罪で起訴されたソマリア海賊のアライ被告(23)に対する控訴審の判決が8日、釜山高等裁判所であり、１審判決と同じ無期懲役が言い渡されました。
釜山高等裁判所のチェ・インソク判事は、判決文で、「アライ被告がソク・ヘギュン船長に銃撃を加えた罪が認められる」として、１審判決と同じ無期懲役を言い渡しました。
また、この事件で懲役15年の刑が言い渡されていたブラレッド被告(18)と、懲役13年が言い渡されていたアマン・アリ被告(21)と、アップドゥラ・アリ被告(23)に対しても一審判決と同じ判決が言い渡されました。
この事件は、今年1月15日、アラビア海入り口で韓国人8人を含む乗組員21人が乗り組んだ韓国のケミカルタンカー「三湖ジュエリー」1万1500トンが、ソマリア海賊によって乗っ取られましたが、6日後に、韓国海軍特攻隊による救出作戦で乗組員全員が救出され、海賊13人のうち8人を射殺、5人を拘束して、韓国で初めて海賊に対する裁判が行われたものです。