韓国の慶尚北道漆谷郡にある在韓米軍基地「キャンプ・キャロル」で枯れ葉剤が廃棄された疑惑を調べている韓米合同調査団は9日、3回目の中間調査結果を発表し、基地内から枯葉剤の成分が発見されたことを明らかにしました。
それによりますと、基地内の第41区域の地下水と基地周辺の地下水からそれぞれ微量の枯葉剤の主成分が発見されたということです。
枯葉剤の主成分が発見されたのは初めてです。
韓米合同調査団は、ごく微量ではあるものの枯葉剤の主成分が発見されたことから、第41区域の土壌についても精密検査を行うことにしました。
一方、韓米合同調査団のアメリカ側代表を務める在韓米軍司令部のマイア工兵参謀部長は9日、記者会見し、キャンプ・キャロルにあった化学物質が1981年にアメリカのユタ州に移されたと発表しました。
マイア工兵参謀部長は、「当時の関係者170人を対象に調査した結果、在韓米軍がアメリカ本土に特殊コンテナを発注し、1981年にこの特殊コンテナを使って化学物質をアメリカのユタ州に移したことがわかった」と説明しました。
しかし、マイア工兵参謀部長は、その化学物質が枯葉剤だったかどうかについては明らかにしませんでした。