政府は最近の急激なウォン安に歯止めをかけるため今月中旬以降、市場介入を行っており、このため韓国の外貨準備高は5か月ぶりに3000億ドルを割り込んだものとみられています。
金融投資業界が25日明らかにしたところによりますと、政府は、急激なウォン安に歯止めをかけるため旧暦のお盆「秋夕」連休が終わった後の今月14日から23日までの8日間に一日平均20億ドルを市場に供給しました。とくにウォン相場が1ドル=1200ウォンに迫る勢いをみせた先週23日には、取り引き終了間際に市場に50億ドルを供給し、レートを30ウォン近く回復させました。
韓国の外貨準備高は、4月末に3000億ドルを超え、8月末には過去最大の3122億ドルにまで増えました。しかしこのところ、ヨーロッパの信用不安などからウォン安ドル高の傾向が著しく、1ドル=1200ウォンに迫っていることから、政府は急激なウォン安に歯止めをかけるため、最大で200億ドルを市場に供給したということです。
こうしたことから韓国の外貨準備高は現在2922億ドルないし2972億ドルにまで減ったものとみられています。