気候温暖化で、韓半島では過去90年間に夏は19日長くなったのに対して、冬は17日短くなったという研究結果がまとまりました。
気象庁気象研究所のペク・ヒジョン研究員がまとめたところによりますと、1912年からの10年間と、2001年からの10年間の気温の変化を比較した結果、過去90年間に春の到来は、以前3月17日だったのが3月5日に早くなり、夏は6月9日だったのが5月29日に早くなっていました。
この反面、秋は9月20日から9月28日に、冬の到来は11月29日から12月5日にそれぞれ遅くなりました。
これによって、以前は103日間だった夏は、122日間と19日長くなり、108日間だった冬は91日間と、17日間短くなりました。
また気候の変動で大雨と農作物の病虫害被害が増えており、りんごの産地や竹の生息地が北上しているとしています。
そしてこのまま温室効果ガスが増え続ければ、およそ90年後の2100年には平均気温が4度以上高くなって、韓半島でもおよそ2400平方キロが浸水するなど自然災害がさらに増え、生態系にも大きな変化が起きるおそれがあるとして、二酸化炭素などの温室効果ガスを減らすとともに代替エネルギーの開発にさらに取り組まなければならないと、ペク・ヒジョン研究員は強調しています。