社会
陸•海•空軍士官学校 史上最高の倍率
Write: 2011-10-19 10:57:43 / Update: 2011-10-19 10:57:43
陸•海•空軍の士官学校の人気が回復し、入学するための競争倍率が20倍を上回るようになっています。
なかでも空軍士官学校は今年の競争率が26.1倍となり、1980年以降で最も高い倍率となりました。
また海軍士官学校も同じ26.1倍で、去年の27.2倍に次ぐ高い倍率でした。そして陸軍士官学校は21.9倍で、去年の23.8倍に続く高い競争率でした。
また今年の陸軍士官学校の2次合格者625人のうち、外国語高校、科学高校、国際高校など特殊目的高校の出身者が33.4%を占めました。この割合は、2008年に20.6%だったのが、去年は30.2%と30%を超えるようになっています。
陸海空軍の士官学校は、軍事政権時代の1970年代と1980年代半ばまではエリートへの登竜門として20倍を超える高い倍率でしたが、軍事政権が崩壊した1990年前後から人気が急落して1994年には4.4倍にまでガタ落ちしました。
しかしその後、軍人に対する否定的なイメージが次第に薄れるとともに、97年暮れの通貨危機を経てからは、学費が要らず就職も100%保障されるメリットにひかれて人気が回復しています。
陸軍士官学校の場合、生活費や学費の免除だけでなく、学年によっては毎月24万ウォンから37万ウォンまでの小遣いが支給されるなど、生徒1人につき現金と現物で年間1020万ウォンが支援されています。
教育関係者はこうした現象について、「以前は軍人イコール独裁者というイメージがあって敬遠されてきたが、最近の受験生にとっては、士官学校は勉強と兵役の問題を同時に解決できる場と受けとめられているようだ」と話しています。
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