防潮堤の長さが世界で最も長いとされる全羅北道の西海に面したセマングム干拓地の防潮堤が完成して1年半ですが、このままではいずれ崩壊の恐れがあると指摘されています。
民放テレビ局のMBCが14日、報じたところによりますと、通常、防潮堤の傾斜面は大波や高潮の衝撃を吸収できるよう防潮堤の高さの最低2倍から6倍以上の幅で緩やかに傾斜していなければなりませんが、南側の二つの島を結ぶ長さ9.9キロのセマングム第2号防潮堤の場合は、基礎となる石がほとんど流失し、崖のような垂直に近い傾斜になっていることが分かりました。
専門家は侵食がこのまま続けば、防潮堤はいずれ崩壊してしまうとしています。
これについて農林水産食品部は、問題になっている第2号防潮堤の全区間について点検を行い異常が見つかったところを年内に補強するほか、侵食の度合いを定期的に測定するとしています。
この防潮堤を建設した韓国農漁村公社のセマングム事業団は、15日、記者会見して「セマングム防潮堤の侵食は一般的に起こる現象で、防潮堤の構造物には異常はなく安全な状態だ」と語りました。