韓国の成人女性の喫煙率はこれまで5.9%とされていましたが、実際には2倍以上高い13.9%であることが明らかになりました。
ソウル峨山(アサン)病院の研究チームが2008年の国民健康栄養調査の統計値を分析した結果、尿に含まれているニコチンの体内代謝産物、コチニンの量を測定して分析した韓国の女性喫煙率は13.9%となり、これまでの女性の喫煙率とされていた5.9%より2.4倍高いことがわかりました。
なかでも30代未満の女性の実際の喫煙率は23.4%で、これまでの調査による喫煙率11.6%の2倍を超えていました。
これまで韓国の成人女性の喫煙率は、西欧各国の成人女性の喫煙率に比べてはるかに低いとされていましたが、これは調査の際、女性の喫煙者がタバコを吸っていることを隠して、「吸っていない」とうその回答をしていたためとみられています。
一方、男性の場合は、コチニンを測定して分析した喫煙率と、これまでの調査で明らかにされていた喫煙率との間で、大きな差はありませんでした。
これについて韓国禁煙運動協議会は、「これまでは成人女性の喫煙率が10%を超えないとされていたため、女性を対象にした禁煙政策に力を入れていなかったが、今回、女性の喫煙率の実態がわかったことで、これからは女性喫煙者に対して積極的な禁煙政策を講じる必要がある」と話しています。