北韓の海岸砲基地などを精密打撃するため西海に実践配備した空対地ミサイルが、ことし6月の射撃訓練中、推進体の異常で墜落する事故がありました。
空軍が29日発表したところによりますと、ことし6月15日、西海でアメリカボーイング社の空対地ミサイル「スラムER」を韓国の主力戦闘機F15Kに搭載して射撃訓練を行った際、ミサイルは100キロ先の目標物に届かず、発射後わずか30秒で海上に墜落したということです。
空軍はしかし二日後の6月17日には「スラムER」の発射に成功しました。
空軍関係者は、ミサイルの発射映像を分析した結果、推進体に異常があるものとみられるとしており、現在、アメリカ軍とボーイング社が共同で墜落の原因を調査していると述べました。
「スラムER」は、射程278キロの長距離空対地ミサイルで、一機あたりの価格は20億ウォンにものぼります。