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サイエンス

医原性ヤコブ病「ライオデュラは現在使われていない」 

Write: 2011-11-30 10:49:36Update: 2011-11-30 16:07:25

医原性ヤコブ病「ライオデュラは現在使われていない」 

医原性のクロイツフェルト・ヤコブ病で、今年7月に韓国で初めての死者が出ましたが、食品医薬品安全庁はこの患者に脳硬膜の代用品として用いられていた「ライオデュラ(Lyodura)」は、現在は使われていない製品だと29日、明らかにしました。
クロイツフェルト・ヤコブ病による死者として国内で初めて報告された患者は、23年前の1987年に脳腫瘍(しゅよう)の一種である髄膜腫と診断されて手術を受け、硬膜の代わりにドイツのビー・ブラウン社が製造したライオデュラを移植していました。
このライオデュラは、牛の脳組織ではなく人の死体組織を材料にして作られた製品で、1987年以降は製造と販売が中止されています。食品医薬品安全庁は、1998年からは牛や豚など動物に由来する組織や合成高分子物質でつくられた製品だけに対して安全審査を行い、硬膜の代用品として使えるよう許可しています。
しかし問題はライオデュラの製造、販売が中止された1987年より前の、この製品の流通管理がほとんど行われていなかった当時、どのくらいの数が輸入され使われていたかがわからないことです。
食品医薬安全庁の関係者は、1998年に食品医薬品安全庁を設立してからは、この製品を許可したことがないが、それより前に民間でこの製品をどれほど使っていたかについては公式な記録がないため、今後、疾病安全管理本部と協力して関連記録や資料の把握を急ぐ」としています。

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