ことし4月、アフリカ東海岸ケニヤ沖でソマリア海賊に乗っ取られたシンガポール船籍のケミカルタンカー「ジェミニ号」2万トンと乗組員が、このほど解放されましたが、韓国人船員4人は引き続き拘束されているもようです。
外交通商部が1日、明らかにしたところによりますと、ソマリア海賊はシンガポールの海運会社との交渉の結果、現地時間の先月30日未明、ジェミニ号と船員25人のうち韓国人を除く21人だけをソマリア沖で解放しました。しかし韓国人船員の4人は解放しませんでした。
海賊は韓国人船員の解放条件として、今年1月に韓国海軍による救出作戦で拘束され、現在、韓国で裁判を受けている仲間の海賊5人を解放することと、この5人に対して補償金を支払うことを要求しているもようです。
これに対して韓国政府は、海賊とは交渉しないという原則のもと、交渉にあたっているシンガポールの海運会社と緊密に連絡を取り合い、4人を救出するための方法を探っているということです。
金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官は1日、世界開発援助総会が開かれていた釜山でソマリアのアビカル外務次官に会い、事態解決のための協力を求めました。これに対してアビカル次官は、「本国に帰り次第、拉致勢力の正体を把握し可能な範囲内で積極的に助ける」と答えました。
しかし海賊らの要求がますます巧妙になっていることから、事態が長期化する懸念が高まっています。