大統領直属の原子力安全委員会は今月2日に韓国南東部の慶尚北道蔚珍(ウルチン)に2基の原子力発電所を新たに建設することを許可したことが分かりました。
2基はいずれも140万キロワット級の軽水炉で、総工費は6兆3000億ウォン、2018年の運転開始を目指すことにしています。
韓国で新しい原子力発電所の建設許可が出たのは、日本の福島第一原発の事故以降、初めてです。
建設許可の申請は2008年9月に行われ、原子力安全技術院が中心となって安全性などを集中的に審査してきました。
建設許可にあたっては、福島第一原発事故以降に韓国で新たに策定された安全対策や、アメリカ原子力規制委員会の安全性強化対策などがすべて反映されたということです。
新たな原子力発電所の建設で、延べ620万人の雇用創出効果や地域経済活性化の効果が期待されています。