6日午後2時頃、韓国南部の蔚山（ウルサン）市南区にある石油化学工業団地で、電力供給が一時ストップし、工場の稼動が停止する事故がありました。
韓国電力蔚山支店によりますと、蔚山市南区ヨンヨン変電所に異常が生じ、6日午後1時59分からおよそ16分間、団地内の工場への送電がストップしました。
この事故で、SKエネルギーなど石油化学メーカー10社あまりの工場が操業できなくなり、各工場では安全措置として半製品を焼却処分したため、石油化学工業団地一帯は一時、黒い煙に包まれました。
蔚山石油化学工場団地には、SK蔚山コンプレックスなど国内有数の石油製品工場が密集しており、停電によって稼動が急にストップした場合、液体状態で配管の中を流れていた材料が固まってしまう特徴があり、工場を再稼動するまでには数日かかることから、各メーカーは莫大な被害を被ることが予想されています。