ソウルの大気中の二酸化窒素の濃度がこの10年間、基準値を上回っていることが分かりました。
ソウル市政開発研究院が7日、まとめた報告書によりますと、ソウルの大気中の二酸化窒素の濃度は2000年から2009年までの10年間、政府の基準値0.03ppmを上回っています。
二酸化窒素は、肺炎など主に肺の疾患を引き起こす有毒性の大気汚染物質で、ソウル市は2006年から大気汚染を改善する計画をまとめ、大気中の微細チリや二酸化窒素の濃度を減らすために、車両などに対する規制を進めてきました。
それにもかかわらず、二酸化窒素の濃度が改善されない理由について、報告書は「軽油を使う乗用車の窒素酸化物の排出に対する規制が緩和されて、ガソリンより窒素酸化物を多く出す軽油車が増えたためだ」と分析し、今後、政府が車の窒素酸化物の排出規制を強化する必要があると指摘しています。