手術などによって医原性のクロイツフェルト・ヤコブ病に感染したと推定される2人目の患者が確認されました。
疾病管理本部は8日、ことし7月にソウルにある病院から孤発性クロイツフェルトヤコブ病と診断され、疾病管理本部に報告された48歳男性の病歴を調べた結果、孤発性ではなく、脳硬膜の移植の際に感染した医原性ヤコブ病の患者であることが確認されたと明らかにしました。
この患者は1988年5月に外傷による脳室内出血で手術を受けた際、硬膜の代わりにドイツのビー・ブラウン社が製造したライオデュラを移植していたということです。
しかし、この患者に移植されたライオデュラがどのような経路で輸入されたのかなどは確認できず、また、この患者が手術を受けた時点が、保健当局が明らかにしていたこの製品の生産中断時点の1987年5月より遅いことから、期間に関係なくライオデュラによる感染の事例について調査し直す必要が出てきました。
このため、疾病管理本部は、2000年以降報告された210人すべてのヤコブ病患者を含め、各病院の医務記録によって確認可能な患者を対象に手術歴や問題となっているドイツ製のライオデュラが使用されたかどうかなど、追跡調査を行う予定です。
また、神経科学会、大韓医師協会などに対し、孤発性ヤコブ病に感染した疑いがある患者について、過去の手術歴など医原性ヤコブ病と関係のある病歴を詳しく記録するよう求めました。