メニューへ 本文へ
Go Top

社会

「掩耳盗鐘」 教授新聞の今年の四字熟語 

Write: 2011-12-19 09:00:51Update: 2011-12-19 18:03:29

大学の教授らが選ぶ今年の韓国の状況を表現する「教授新聞」の「今年の四字熟語」は、「耳をふさいで鐘を盗む」という意味の「掩耳盗鐘(えんじとうしょう)」でした。
教授新聞によりますと、全国の大学教授304人を対象に、今年1年間の韓国の状況を映し出す四字熟語を選ぶアンケート調査を行ったところ、この掩耳盗鐘を回答者の36.8%が選び、1位となったということです。掩耳盗鐘は中国の故事によく出てくる愚かなたとえで、「音がして気づかれるのを恐れて自分の耳をふさいで鐘を盗んでも、鐘の音は自分に聞こえないだけだ」という意味から、小さな策を使って自分自身を欺いて悪事をはたらくことを現しています。
教授新聞はこのことばが選ばれた背景として、韓国とアメリカの間のFTA=自由貿易協定の批准を与党が国会で強行可決したことや、大統領の側近が関わった不祥事など、今年起きた大きな問題では、政府は国民が納得できる説明はせずに自らの立場だけを一方的に発表しており、国民とのコミュニケーションがうまくできなかったことを批判するものと分析しています。
このほか、「狼に羊を飼わせる」と書いて「貪欲な支配者が人々から富を吸い上げる」という意味を持つ「如狼牧羊」が2位、「分かれ道が多くて失った羊を探し出すことができない」という意味の「多岐亡羊」が3位でした。
この今年の四字熟語は、教授新聞が2001年から発表しているもので、今年は国文学、哲学、社会学など各分野の教授23人が推薦した四字熟語30個のうち、教授新聞の編集者らが5つを選んで、最終的に全国の大学教授304人を対象にアンケート調査を行って選ばれました。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >