南極海で流氷と衝突して船体が傾き、分厚い氷に囲まれた状態で脱出できずにいるロシアの漁船(500トン)を救出するために、韓国の砕氷船アラオン号が現地に向かいました。
ロシアの漁船は、15日に南極海で流氷と衝突して船体に穴が開き、15度傾いた状態で氷に囲まれています。
漁船には35人が乗っており、近くにいた船舶が救助を試みましたが、氷が分厚く接近できないでいます。
ロシア政府が韓国政府に支援を要請、ニュージーランドに停泊していた韓国の砕氷船アラオン号が予定を繰り上げて17日に現地に向かって出港しました。
アラオン号は南極で韓国の新しい研究基地の建設に向けた事前調査を行うため、18日に出港する予定でした。
ただ、現地までは3000キロが離れており、アラオン号が最高時速25キロで航海しても8日はかかり、現地に到着できるのは26日朝になると見られています。