韓国で初めての人工衛星を搭載したロケット「ナロ号」の3回目の打ち上げが来年10月前に行われる見通しです。
教育科学技術部と韓国航空宇宙研究院は14日から3日間、ロシア・モスクワでフルニチェフ宇宙科学センターとの間で、打ち上げプロジェクトの技術協議会を開き、3回目の打ち上げ時期を来年10月前に決めたと20日明らかにしました。
それによりますと、両機関は2回目の打ち上げの失敗の原因をすべて改善・補完することで合意したということです。
具体的にはロシアが打ち上げ失敗の原因と主張している、ロケット2段目にある飛行終端システムから火薬装置を除去し、韓国が主張している1段目を含めてロケット全体を徹底的に点検することにしました。
また、1回目の打ち上げで問題があった衛星保護用ふたのペアリング・システムを補完し、ペアリングを分離させるための高電圧装置を低電圧に変えるということです。
こうした改善や補完、1段目のロケットの製作・点検などに必要な時間などを考慮すると、打ち上げは来年10月前になる見込みだということです。