南極海で流氷にぶつかり遭難したロシア漁船の救難に当たるため、韓国の砕氷船アラオン号が25日、現場の海域に到着しました。
ロシアの漁船「スパルタ」は乗組員32人が乗っていますが、今月16日に流氷にぶつかり、船体に穴が開いて、傾いた状態になっています。
氷に囲まれているため、近くにいた船舶は遭難した漁船に近づけず、ロシア政府が韓国政府に協力を要請、ニュージーランドに停泊していた韓国の砕氷船が現場の海域に向かいました。
アラオン号は、ロシア漁船の傾きを正すために、ロシア漁船の燃料を一時的にアラオン号に移し、船体に開いた穴を溶接することにしています。
溶接がうまくいって穴をふさぎ、浸水を止めることができれば、ロシア漁船は自力で動くことができますが、溶接がうまくいかない場合は、乗組員だけを救助する予定です。