毎週水曜日にソウルの日本大使館前で、日本政府に対して従軍慰安婦問題の謝罪と賠償を求める集会を開いている市民団体の｢韓国挺身隊問題対策協議会｣は、28日正午から今年最後の集会を開き、今年亡くなった16人の女性の名前を読み上げました。
1002回目となった28日の集会には、対策協議会の関係者をはじめ、元従軍慰安婦、小中高校生や関心のある外国人ら200人あまりが参加し、日本政府に対してこの問題での謝罪と賠償を求めるとともに、韓国政府と国会に対してさらに積極的な姿勢を示すよう求めました。
そして｢李明博(イ・ミョンバク)大統領が、今月18日の京都での韓日首脳会談の場で慰安婦問題の優先的な解決を求めたのは、従軍慰安婦らが長い間闘争を続けてきた結果だ。韓国の国会も日本政府が要求に応じるよう日本の国会議員の協力を取り付けてほしい｣と訴えました。
最後に今年亡くなった16人の慰安婦の名前を読み上げ霊を弔いました。
元従軍慰安婦は、韓国政府に234人が登録されていましたが、今月13日にキム・ヨジさんが亡くなったことで、現在生存者は63人に減りました。