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社会

キャンプ・キャロルに枯葉剤なし 韓米合同調査団

Write: 2011-12-30 09:35:49Update: 2011-12-30 09:35:49

キャンプ・キャロルに枯葉剤なし 韓米合同調査団

大邱(テグ)の北にある慶尚北(キョンサンブク)道漆谷(チルゴク)郡の韓国駐留アメリカ軍基地「キャンプ・キャロル」で、枯れ葉剤が土中に廃棄されたのではないかとする疑惑を調べていた韓米合同調査団は、7か月間にわたる調査の結果、基地内の土から枯葉剤とみられる成分は検出されなかったと、29日、発表しました。
今年5月、アメリカ本国に帰国している元兵士のスティーブ・ハウスさん(54)が、キャンプ・キャロルの中に大量の枯葉剤を埋めたと証言したことから、韓国の環境部、韓国駐留アメリカ軍、民間の専門家などからなる共同調査団が調査を続けてきました。
合同調査団が発表した最終報告書によりますと、基地内の86か所の土を採取して分析したが枯葉剤の成分は検出されず、枯葉剤を入れて埋めたとするドラム缶も見つからなかったと発表しました。
そして2か所でごく微量の枯葉剤の不純物成分が検出されたものの、人体に影響を与えるほどの量ではなく、市販されている除草剤やその他の化学物質が影響している可能性もあると説明しています。
またダイオキシンは、数か所で検出されましたが、その量は一般の土壌と同じ水準だったということです。
しかし付近の住民と環境保護団体は、「事実上、アメリカ軍主導で行われた今回の調査結果は信頼できない。基地内の土を全部掘り起こして、ドラム缶があるかどうか確認すべきだ」と反発しています。
調査団はこれ以上の調査はしないとしていますが、今年8月から進められている住民健康調査の結果がどのように出るかによって、今回の調査結果の妥当性が証明されることになります。

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