北韓の核関連施設で爆発があったというデマが6日、ソウルで広まって総合株価指数が一時急落する騒ぎがあり、金融監督院は悪質な株価操作行為とみて調査を始めました。
6日午後2時過ぎ、ソウル・ヨイドの韓国取引所周辺で「午前11時ころ、北韓の寧辺(ヨンビョン)で建設中の軽水炉で爆発があって、1時間あたり98ミリシーベルトの高濃度放射線がもれ、その大気がソウルに向かっている」といううわさが流れました。
このうわさは、さらに「寧辺周辺は混乱状態にあり、事故を隠すため北韓軍が避難する住民を射殺している」と発展しました。
これによって韓国株式市場の総合株価指数は、前日に比べて2%以上急落しましたが、その後、デマだったことがわかり持ち直しました。
金融当局は、株価を操作するための意図的なデマが流されたものとみて、当日の株式の売買状況を詳しく分析しており、警察にも捜査を依頼しました。
このようなデマは去年12月27日にも流され、北韓の権力継承者である金正恩(キム・ジョンウン)中央軍事委員会副委員長が死亡し、中国軍が北韓へ部隊を送り込んだというもので、このときも総合株価指数が一時急落しました。