慶尚北道(キョンサンブクド)慶州(キョンジュ)市に建設が進められている放射性廃棄物処理場の完成時期が予定よりさらに18か月延長され、2014年6月になる見通しです。
韓国放射性廃棄物管理公団は13日、記者会見し、このほど放射性廃棄物処理場の建設に対する安全検査の結果、廃棄物処理場として使われる6つの洞窟のうち、2つの洞窟の岩盤が予想よりもろいため、補強工事が必要だと説明しました。
さらに洞窟の掘削工事の際に出てくる地下水量が予想を6倍も上回って1日2000トン以上に上っており、試運転まで考えると、工期の延長は避けられないとして、完成時期は今年12月よりさらに18か月延長して2014年6月になるとの見通しを明らかにしました。
慶州放射性廃棄物処理場は、原子力発電所から出された作業服や手袋などレベルの低い放射性廃棄物10万ドラムを洞窟に貯蔵する方式で処分する施設で、はじめは2010年6月に完成する予定でしたが、30か月延長されことし末までに完成する予定となっていました。
今回、竣工時期が再び延期されたことから、今後、施設の安全性に問題はないか、論議を呼ぶものとみられます。