今年の司法修習生10人のうち6人が働き口を見つけることができず、司法研修所開設以来最低の就職率となっています。
司法研修所は、今年修了する修習生1030人のうち兵役に就く人を除いた実際の就職対象者は854人で、このうちの40.9%の349人だけが就職できたと発表しました。
司法修習生の就職率は、2008年に64%、2009年に55.9%、2010年に55.6%と年々下がっていて、去年は56.1%でした。
今年の司法修習生のうち98人は法務法人に入社し、26人は個人経営の法律事務所に就職し、41人は独立して開業しました。
また裁判官には87人が志願しており、そのほとんどが任用されるとみられています。検事は50人がなるものと試算されています。
司法研修所によりますと、今年から法学専門大学院の「ロースクール」の卒業生が加わるため、検察だけでなく大手の法務法人も司法修習生の採用枠を縮小しているということです。