韓国の国民の多くは、子どもを狙った性犯罪を一般の殺人罪以上に厳しく処罰すべきだと考えていることが分かりました。
日本の最高裁判所に当たる大法院の量刑委員会は、去年11月14日からおよそ3週間、国民1000人と、判事、検事、弁護士、刑法学教授ら専門家900人を対象に実施した量刑基準をめぐる意識調査の結果を24日、発表しました。
それによりますと、「13才未満の子どもを狙った性犯罪と、一般の殺人罪のうちどちらをより厳しく処罰すべきか」という問いに、回答者の26.1%が「子どもへの性犯罪」と答えていました。また「いずれも重く処罰すべきだ」が38%にのぼり、回答者全体の60%以上が、子どもへの性犯罪を殺人罪と同様、またはそれ以上の重罪と認識していることが明らかになりました。
ただ、判事、検事、弁護士、刑法学教授ら専門家グループでは「一般の殺人罪をより厳重に処罰すべきだ」とする意見が61%に上り、一般国民との認識の差が浮き彫りになりました。
大法院は、今月30日に性犯罪に対する新たな量刑基準を議決する方針で、今回の意識調査の結果を十分に反映させたいとしています。