景気の後退と省エネによって、去年12月の電力消費の増加率が鈍かったことがわかりました。
知識経済部によりますと、去年12月の電力販売量は396億7000万キロワットアワーで、1年前に比べてわずか1%の増加にとどまっていました。
1年前おととし12月の電力販売量は、その1年前に比べて7.3%も増加していました。
一方、年間の電力販売量をみてみますと、去年上半期は6.6%増えましたが、下半期は3.1%しか増えなかったため、通年ではおととしに比べて4.8%の増加にとどまりました。ちなみに、おととしの年間電力販売量は、2009年に比べて10.1%も増えていました。
知識経済部は、おととしの景気回復が去年の上半期まで続いていたが、下半期に入ってからはヨーロッパの金融危機のあおりを受けて景気が冷え込んだことが大きな要因で、それに省エネ意識や機器の普及、去年12月が比較的暖かかったことなども、電力消費の伸びを抑えたと分析しています。