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社会

半導体工場で白血病増加 発がん物質が発生 

Write: 2012-02-07 08:59:59Update: 2012-02-07 15:26:10

半導体工場で白血病増加 発がん物質が発生 

三星電子などの半導体工場で、従業員が白血病など、まれな病気にかかる率が高いとの指摘がありますが、雇用労働部は半導体製造の過程でベンゼンなどの発がん性物質が生成されることを確認したと発表しました。
雇用労働部は6日、2009年から2011年までの3年間に三星電子、ハイニックス、フェアチャイルド・コリアなどの半導体工場を対象に精密な作業環境評価を行った結果、工場内の空気からベンゼン、ホルムアルデヒド、電離放射線、ヒ素などが見つかったと明らかにしました。
これらの物質は、いずれもWHO=世界保健機関が挙げている人に対する発がん性がある物質のグループ1に分類されています。
なかでも肺がんを起こす物質とされるヒ素は、半導体材料を薄く円盤状に加工するウェハーにイオンを注入する工程で副生成物として生成され、空気1立方メートルあたり0.01ミリグラムとされる基準値を超えていることがわかりました。
半導体工場で化学反応による副生成物として、発がん性物質が生成されるという調査結果が出たのはこれが初めてです。
雇用労働部の関係者は、「副生成物として発がん性物質が発生することを見過ごしてきた可能性がある。しかし1日8時間の労働時間からするとごく微量であり、ほとんどの労働者は健康に異常がないはずだ」と説明しています。

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