エジプト東部のシナイ半島で10日、武装勢力に拉致された韓国人3人を含む4人全員が韓国時間で12日未明、無事解放されました。
韓国人の解放に向けた武装グループとの交渉には、エジプトシナイ半島の州知事と警察が当たっていました。
拉致されたのは、エジプト、イスラエル、ヨルダンの聖地を巡礼する10日間の旅行に出かけた韓国人グループ31人のうち、牧師ら2人と、現地の韓国人女性ガイド1人、そしてエジプト人観光ガイド１人の合わせて4人で、バスで移動中、シナイ山の麓にあるセントキャサリン修道院から30キロ離れた時点で、遊牧民の武装勢力に拉致されてから29時間ぶりに全員無事にホテルに戻ってきました。
牧師らによりますと、拉致された後、武装グループからの暴力や威嚇などはなく、むしろ申し訳ないと詫びるなど危険な状況ではなかったということです。
武装グループは銀行強盗容疑で収監されている仲間一人の釈放を求めていますが、エジプト警察が要求を受け入れたかどうかについては確認されていません。