フィリピンを旅行中だった韓国人観光客4人と韓国人の観光ガイドが武装した何者かに拉致され、身代金を払って解放された事件が発生し、この事件には韓国人と現地の警察官が加わっていることが分かりました。
忠南（チュンナム）地方警察庁によりますと、天安（チョンアン）に住むスポーツ同好会のメンバー12人は今月11日から14日までの4日間の日程でフィリピンのマニラを旅行しましたが、途中、ショッピングに出かけた4人と韓国人ガイドの合わせて5人が武装した5人に拉致されました。
拉致された観光客4人は身代金2400万ウォンを払っておよそ7時間後に解放され、15日、韓国に戻り、ガイドは翌日、戻ってきました。
拉致された4人は、抑留された場所が現地の警察署で、犯行には警察官が加わっていたと証言しており、フィリピン警察は現役の警察官も含めた10人を拘束して、捜査を進めているということです。
また忠南地方警察庁は、一緒に拉致されたとする韓国人ガイドが共犯であることを突き止めて逮捕し犯行についての供述を取るとともに、現地で武装グループとの通訳を担当したという50代の韓国人男性を国際手配しました。
外交通商部は、韓国人観光客の拉致事件にフィリピン警察が加わったことに遺憾の意を示し、フィリピン政府に対して処罰と再発防止を求めたとしています。