肝臓や胃腸など7つの臓器を一度に移植する手術が韓国で初めて成功しました。
ソウル峨山（アサン）病院の小児外科専門のキム・デヨン教授チームは、慢性臓器閉塞症候群という珍しい病気を患って、食事ができず栄養注射で延命していた7歳の女の子に、去年10月、ほぼ同年齢の脳死者から寄贈を受けた肝臓、すい臓、小腸、胃腸、十二指腸、大腸、脾臓の7つの臓器を同時移植する手術を行いました。
子どもの臓器移植は血液型だけでなく、臓器の大きさまで合わせる必要があるため、大人の手術より難しいとされています。
手術を受けた女の子は、手術から4日後に人工呼吸器を外し、1か月後には食事で栄養を取ることができ、現在は一般病室で回復に向かっており、近く退院もできる状態だということです。
韓国では3つの臓器の同時移植手術もきびしいといわれており、今回、7つの臓器を一度に移植する手術が成功したのは韓国の医学界の発展を示す快挙として受け止められています。