高速鉄道KTXの開通以来の利用者が21日、3億人を超えました。
これは国民1人あたり6回ずつ乗ったことになり、KTXが長距離の公共交通手段として根付いていることを意味します。
KTXは2004年4月1日に開通してことしで8年目を迎えます。コレール=韓国鉄道公社が交通手段別の利用率を調べたところ、長距離区間のソウル~釜山(プサン)、ソウル~大邱(テグ)、ソウル~密陽(ミルヤン)、ソウル~蔚山(ウルサン)、ソウル~慶州(キョンジュ)などで、KTXが他の交通手段に比べて高いシェアを占めていることがわかりました。
区間別に見ますと、ソウル~釜山(プサン)は、KTXが64.3%でもっとも高く、航空機が15.6%、乗用車11.2%、高速バス5.5%、在来線の特急セマウルやムグンファ号が3.4%の順でした。
しかし、ソウル~天安(チョナン)・峨山(アサン)では乗用車が占める割合が75.8%ともっとも高く、特急セマウルやムグンファ号が10.9%、KTXが7.3%、高速バスが6%となり、中距離の区間では乗用車を利用する割合がKTXの割合をはるかに上回っていました。
しかしKTXが「安全な国民の足」となるには、頻繁に起きている故障や事故、それによる運行の遅れなど、安全の問題を解決しなければなりません。
3億人突破にあたって、コレールの鄭昌永(チョン・チャンヨン)社長は、「開通して8年で利用者が3億人を超えたのは、KTXが代表的な国民の移動手段として定着したことを意味する。これからも便利で安全な鉄道にするために最善を尽くしていく」と述べました。