国際的な民間医療救護団体である「国境なき医師団」は22日、韓国に事務所を開設しました。
国境なき医師団は、1971年にフランスで医師や記者によって設立された国際的な民間の医療・人道援助団体で、紛争や感染症、自然災害で被害を受けた地域に対して緊急援助を行っています。
現在、3000人あまりのボランティアが世界60か国あまりで救護活動を行っており、その功労が認められ、1996年にはソウル平和賞を、1999年にはノーベル平和賞を受賞しています。
これまで国境なき医師団で活動した韓国人は22人で、現在は医療関係者3人と行政スタッフ1人が活動しています。
韓国事務所の開設は世界で27番目となるもので、これまでは、活動を希望する韓国人は、日本事務所を経て参加を申し込んできました。
韓国事務所は、ソウル市鐘路区に設けられ、今後、募金や活動家の募集、広報など支援活動を行う予定で、国境なき医師団は、韓国事務所の開設を契機に韓国の専門的で優秀な人材とともに国際支援を拡大していくとしています。