整備事業が進められている慶尚南道(キョンサンナムド)の洛東(ナクドン)江で、建設中の堰で、水の流れによって川底が削られる「洗掘現象」が確認されましたが、その後行われた調査で、さらに3つの堰でも同じような現象が見つかりました。
国土海洋部は27日、洛東江の堰で洗掘現象がみつかった直後の今月13日から24日にかけて、政府が整備を進めている4大河川全体の16の堰のうち、残りの15に対して調査を行った結果、さらに3つの堰で洗掘現象がみつかったと明らかにしました。
国土海洋部は去年の夏、洛東江の3つの堰で洗掘現象がみつかったと発表しており、13日と今回発表したものを含めると、洗掘現象が確認された堰は7つになります。
また、川底そのものではなく、コンクリートブロックで作った河床保護工が流失したり、削られたりしたものまで含めると、全体の16の堰のうち、14の堰で欠陥が見つかったことになります。
特に、洛東江の8つの堰と、全羅(チョンラ)道の錦(クム)江の1つの堰で、堰本体から水漏れが見つかり、先月まで補修工事を行いましたが、国土海洋部はこうした事実を直ちに公開せず、市民団体が調査結果を発表してからようやく実態を発表し、4大河川整備事業の工事の欠陥を隠してきたという指摘を受けています。
市民団体と学界は、不適切な設計や施工、無理な工事期間の短縮などが4大河川の堰の欠陥を招いたと指摘しています。